特定非営利活動法人とくしまコウノトリ基金

観察カメラ

3秒間の空巣

産卵を推定した2月23日以降、確認できる範囲では親鳥が巣を空けた時間は皆無。つまり、カラスやトビ、ほかのコウノトリなどの外敵から卵や幼いひなを守るため、一瞬たりとも巣を空けることはありませんでした。
今日は巣の守りをオス親からメス親へ引き継ぐ際に、3秒間だけですが巣が空になりました。
オス親は4時間余りもメスの帰りを待ち空腹だったのでしょうが、ひなが2週齢に達したこともあるのかも知れません。

ひなを抱く時間が激減

孵化してから、親鳥がひなを抱く時間は減少しつつありましたが、今日はついに観察時間(825分)に占める抱雛時間(165分)の割合が20%になりました。
最初のひなが孵化して10日が経過したことに加え、暖かかったため、親鳥は巣では日中ほとんど立って過ごしました。
そのひなは、今日も少なくとも3羽育っていることが確認できました。

トビがひなを狙う?

最初の孵化(推定)から1週間。まだ小さなひなは、親が守らないとあっという間にトビやカラスの餌食になるはずです。
映像では、メス親が巣を出た後、オス親の足元でひなが動きます。その直後からトビが巣の周りを飛び回り、ひなを狙っているように見えます。メス親は巣に緊急帰還してペアで警戒のクラッタリング。トビの本気度を察知したのかも知れません。一方、巣の下部ではスズメがしきりに出入りしています。毎年、スズメはコウノトリの巣の中で巣作りします。タカ類やカラスよりも強いコウノトリの元でいるのが安全だと分かっているのかも知れません。

ひなが2羽見える?

昨日の暴風雨の中、最長で4分近くも親鳥がひなを抱かずに立っていたこともあり、ひなの状態が心配でしたが、午前中からひならしいものが動くのが見えました。
日暮れ近くの映像では、オス親が立った直後、足元でひなの頭部が動くのが見えます。続いてオス親が羽ばたいた後には、ひなの頭部らしきものが2つ動いたように見えますが、どうでしょうか? 観察カメラのアングルでは、孵化後数日間はこれくらいが限界です。

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