認定NPO法人とくしまコウノトリ基金

観察カメラ

侵入者が飛び回る中での抱卵

2月9日に最初の卵を産んだと推定して以来、鳴門板東ペアは順調に抱卵を続けています。これまでにも増して今年は巣の周辺にコウノトリが多く、毎日、巣の周辺へ接近してきます。
映像では少なくとも5羽の侵入個体が巣の周辺を飛び回っています。抱卵はオスメスが交代で行いますが、こういう時は大抵メスのあさひ(J0480)が卵を抱き、オスのゆうひ(J0044)が侵入者を追い払ったり警戒にあたります。

逆マウンティング

鳴門板東ペアは、この1週間ほどは1日に巣材搬入を十数回から30回、マウンティングは数回から10回、短時間ながら放卵姿勢をとるなど、産卵に向けて順調に繁殖行動を進めています。
マウンティングは通常、立っているメスの背にオスが乗っかりますが、昨年までに、放卵姿勢(巣に伏している)のメスの背にオスが乗ることもありました。
ところが今日は、巣に伏しているオスのゆうひ(J0044)の背に、メスのあさひ(J0480)が乗ってマウンティング様の行動を見せました。
これは初めてのシーンです。

メスのあさひが、巣に伏しているオスのゆうひの背に乗る

巣作りが本格化

2月10日から、日に数回から十数回の巣材搬入が続いていますが、昨日(2月20日)は20回、今日(2月21日)は23回と増えて来ました。
いよいよ、本格的な巣作りが始まったようです。
映像では、あさひ(J0480メス)、ゆうひ(J0044オス)の順で巣材を運び入れ、続いてマウンティングを行います。マウンティング回数は、昨日は9回、今日は4回でした。

今シーズン初のペアで巣材搬入

複数の侵入個体の巣への接近が続き対応に追われる鳴門板東ペアですが、今日は2羽とも1回ずつ巣材を巣へ運び込みました。
映像は11時台がゆうひ(J0044オス)、13時台があさひ(J0480メス)です。
最後の映像は、巣材をくわえたまま巣の周囲を飛び回るコウノトリ。ゆうひだと思われますが、侵入個体の可能性も捨てきれません。

ゆうひ(J0044オス)の巣材搬入
あさひ(J0480メス)の巣材搬入
巣材をくわえて巣の周りを飛び回るコウノトリ

マウンティング

今シーズンは巣作りも巣上でのマウンティング(あるいは交尾)のスタートが例年に比べて相当遅い部類に入ります。
今日やっとマウンティングを1回行いました。所要時間は約17秒と最長級でした。9時過ぎから侵入個体が巣に接近ていることが、刺激になったことは間違いなさそうです。

侵入個体が巣に入る!!

鳴門板東ペアの巣には侵入コウノトリがたびたび接近し、これまでに侵入個体が巣に降りようとすることも珍しくありませんでした。しかし、その度、鳴門板東ペアは巣に緊急帰還して侵入個体から巣を守っていました。
ところが、今日は侵入個体が巣に降り立つことを許してしまいました。
映像で、最初に巣に降り立ってしばらく滞在しているのは侵入個体です。
11:44に侵入個体と入れ替わりにあさひ(J0480メス)が巣に戻り警戒態勢を取ります。その直後に侵入個体は執拗に巣に大接近します。
やがて、ゆうひ(J0044オス)が巣に戻り、ペアで警戒態勢をとり、巣を守ることができました。

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