抱卵中のお仕事
抱卵行動は、巣にただ伏して卵をあたためているだけではありません。
映像では、オスが立ち上がり、くちばしでゴミ(枯草の砕けたものか)を放り出し、排泄、転卵、巣の内部(産座と思われる)を整えるような仕草、そして、もととは違う方角に向いて巣に伏します。
抱卵行動は、巣にただ伏して卵をあたためているだけではありません。
映像では、オスが立ち上がり、くちばしでゴミ(枯草の砕けたものか)を放り出し、排泄、転卵、巣の内部(産座と思われる)を整えるような仕草、そして、もととは違う方角に向いて巣に伏します。
昨日は、3月9日、10日に続いて、メスがオスを巣外へ突き出してしまうシーンがありましたが、それ以外は順調に抱卵交代ができていて、抱卵行動はまずまず順調に推移していると言えます。
2016年の繁殖失敗は、抱卵交代で争いが起きてしまったのが原因であり、ペアが仲良く抱卵できるかどうかはとても重要です。
映像は、オスが抱卵中の巣へメスが巣材を持ち帰った後、オスとメスが抱卵を交代する場面です。
2017年からは巣の上で夫婦喧嘩を見せない鳴門板東ペアですが、 メスのご機嫌が悪かったのか、オスを巣から追い出してしまう場面が。
昼過ぎには侵入個体が巣に降りようとしてメスが防御。巣の周りではオスが侵入個体を追い払おうと飛び回っているようですが、メスは落ち着いています。侵入個体はペアの子供だったのかも知れません。
鳴門板東ペアは順調に抱卵を続ける一方で、日に数回は巣材を搬入し、巣をより大きく丈夫にしています。
メスは2m近くありそうな巣材としばし格闘。やっと気が済んだか、抱卵に戻ります。
鳴門板東ペアの抱卵は順調に進んでいますが、今日は侵入個体が巣に大接近する一幕がありました。
映像では、メスが抱卵しているところへオスが緊急帰還し、ペアは興奮してクラッタリング。その頭上を1羽のコウノトリが飛び去ります。
しかしこのアクシデントも、そのあとの抱卵行動に大した影響はなく、今日の伏した(抱卵姿勢)割合は90%を大きく超えました。
鳴門板東ペアは、2月23日から26日までの間に、今シーズン最初の産卵をしたものと思われます。
映像は、抱卵交代と思われる行動で、朝から長時間抱卵していたメスがオスと抱卵を交代し、巣を出ていくところです。