認定NPO法人とくしまコウノトリ基金

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DNA分析による餌生物の調査結果の概要

コウノトリの鳴門板東ペアの雛が食べている餌生物を調べるために、巣や雛の体から採取したサンプルからDNAを抽出し分析した結果が出たので、公表します。

サンプルは、2026年5月14日、鳴門市大麻町の巣で鳴門板東ペアの雛に足環を装着した時に採取したものです。
DNA分析は「いであ株式会社」に無償で実施して頂き、とくしま動物園の協力も得ました。

この調査では、巣に残っていた綿羽、巣材、糞など6種類のサンプルを分析しました。
検出された主な生物は次のとおりです。
【魚類】
フナ類、ドジョウ、モツゴ、タモロコ、コイ、ドンコ、ミナミメダカ、タイリクバラタナゴ、ヨシノボリ類、ヌマムツ、ナマズ
【爬虫類、両生類】
ミシシッピアカミミガメ、クサガメ、ニホンアマガエル、アカガエル科*
 *アカガエル科にはウシガエル、トノサマガエル、ツチガエルなどが含まれるが、今回の分析では種の同定はできていない。
【無脊椎動物】
アメリカザリガニ、ヒトツモンミミズ、ケラ、ハイイロゲンゴロウ、オオシオカラトンボ(成虫かヤゴかは不明)、スジボソハシリグモ

検出された生物は、コウノトリの親鳥が捕らえて飲み込み雛に与えたもの、または雛が食べて排出したものと考えられます。
検出リード数*では、魚類ではフナ類の配列が圧倒的に多く、無脊椎動物ではアメリカザリガニが過半を占めました。
 *検出リード数:DNAの情報を読み取った回数のうち、特定の生物に由来すると判定された回数

このことから、雛への給餌は、フナ類とアメリカザリガニに大きく依存していることが推測できます。
また、ドンコやヨシノボリ類、ヌマムツ、クモ、トンボ、ミミズなど、これまでの目視や撮影記録では分からなかった餌を雛に与えていることが分かりました。

今回の調査結果は、コウノトリが子育てをするには、フナ、ドジョウをはじめとする魚類や多様な小動物が必要であることを示しています。
これらの生物はレンコン田や稲作水田、水路や川に生息しており、コウノトリが繁殖を続けるためには地域の農業や周辺環境が維持されることが必要です。
今回の調査結果を行政や研究機関と情報共有し、コウノトリを支える環境を保全していくことに役立てたいと思います。

サンプル採取直前の給餌 2026/5/14 8:44頃
 この時に親鳥が吐き出した餌生物も検出された可能性がある
サンプル採取(巣材) 2026/5/14 9:54頃


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