特定非営利活動法人とくしまコウノトリ基金

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ブランド化3年の節目「コウノトリれんこん」

コウノトリがふるさとのひとつに選んでくれた徳島県。そんな緑豊かなふるさと徳島も9月半ば。田園では、すくすくと育った稲が金色の頭を垂れ、青空の下、コンバインが往復する、新米の収穫シーズンを迎えています。コウノトリたちにも、まさに「食欲の秋」!

●生産量は全国2位!!
稲刈りが終わったあとの田園は、バッタやカエルなど、小さな生き物を見つけやすくなります。そのため、それらを捕食するコウノトリたちにとって、この時期の田んぼは格好の餌場となるのです。

△ふるさと徳島に新米の収穫シーズンがやってきた。

大小の野鳥たちの暮らしも支えている稲田ですが、ただ半世紀近くにわたり行われてきた減反政策の影響を受けて、全国で耕作面積が激減しています。そこで田んぼの新たな活用策として、鳴門市をはじめ吉野川河口近くの平野部で転用耕作されたのがレンコン田でした。

ふるさと徳島の農家やJAをはじめ多くの人の取り組みにより、栽培品種やレンコン田の土壌改良が行われました。こうした努力により、徐々に耕作面積や収量は拡大し、いまや全国2位の生産地へと成長しています。

△出荷を待つ収穫されたばかりの新米。

では稲田から転用されたレンコン田は、野鳥たちにとってどんな場所になったのでしょう。ハウスレンコンがシーズンを終え、露地物の収穫がはじまったレンコン田を眺めていると、コウノトリたちが競って餌を取る様子が見られました。どうやら、コウノトリたちには稲田を凌ぐお気に入りの餌場になっているようです。

年間を通じて水が張られたレンコン田では、水生生物を中心に豊かな生態系が維持され、親離れをはじめた若いコウノトリたちの旺盛な食欲を充分に満たしてくれるうえ、都合のいいことに外敵もほぼ皆無の安全な餌場となっているためです。

△収穫を目前に控えたレンコン田。

●特別栽培で育てる安心の味
「わたしたちの管内では、環境にやさしい栽培方法に取り組んできました。苦労はありますが、レンコンの味も姿も肉質もよくなりました。コウノトリたちが繁殖の場所として、わたしたちのレンコン田を選んでくれたこともにも報われた気がしています」と、JA徳島北(徳島北農業協同組合)参事兼経済部部長の藤川浩さん。

JA徳島北で組織している『れんこん特別栽培部会』では、15年以上前から、化学肥料・農薬ともに、慣行栽培の基準に照らして20%削減する環境配慮型の栽培方法に取り組んできたそうです。この基準を満たして県知事から認定された農家を『エコファーマー』といい、さらに鳴門市で認定を進めている『コウノトリおもてなし』ブランドによるレンコン生産も始まっています。

そこではエコファーマー以上に厳しい制限が設けられ、慣行栽培より50%削減を基準とする『特別栽培』が行われ、これに合格することではじめて『コウノトリおもてなしれんこん』(略称:コウノトリれんこん)のブランド名で、流通させることができるのです。

△ふるさと徳島のレンコンは関西でシェアNo.1。

『コウノトリれんこん』の初出荷から3年となる令和元年。レンコンの姿と同様に美しい節目となってくれることでしょう。徳島をふるさとに選んだコウノトリたちに見守られ、おいしく大きく育った『コウノトリれんこん』をはじめ、ふるさと徳島の露地物レンコンが、みなさんの食卓をいっそう豊かに彩ってくれることを願ってやみません。

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