認定NPO法人とくしまコウノトリ基金

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環境学習「トンボの調査&観察会」

コウノトリが生きていける自然環境のことを、体験などを通して、みんなで考え、広く知ってもらうためのイベントが、徳島県内でも少しずつ開催されるようになっています。本カテゴリーでは、当N P Oが実施するコウノトリの保護活動にかかわるイベントについて紹介します。

△講師の布川氏が学習のテーマと方法を解説

●手作りビオトープを教室に、親子で学ぶ

コウノトリ保護活動関連イベント「トンボの調査&観察会」が、里でも秋が深まりはじめた10月20日(日)、コウノトリビオトープを自然の教室として開催されました。ビオトープはコウノトリの餌場として鳴門市大麻町のレンコン田の一角にみんなの手で整備されたもので、より自然に近い湿地が再現されています。

イベントの中心は、ビオトープでのヤゴの採取とトンボの観察。これに先だって、書籍「徳島のトンボ」(発行者:吉田一夫・布川洋之)の著者・布川洋之氏がマイクを取り、観察や採取に当たってのポイントなどが説明され、今回参加された6家族23人(おとな10人、こども13人)が熱心に耳を傾けました。

△ウスバキトンボやシオカラトンボの成虫を確認。

研修室として利用された板東南ふれあいセンターから、徒歩で1kmほど離れたコウノトリビオトープへ移動。子どもたちを中心に、長靴を履いてビオトープに入り、たも網を使ってヤゴ採取に挑戦していました。

香川県三豊市から、お母さんと弟さんとともに参加した大坪桜乃さん(9才)は、将来の仕事に、カメラマンを志望しているそうです。「鳥を中心に写真を撮っています。コウノトリに出逢えたらいいなと思って参加しました」。コウノトリビオトープでは、積極的にヤゴの採集に取り組む姿が印象的でした。

△長靴に履き替えてビオトープへ。
△夢中になって水生生物を探す子どもたち。

●生き物が暮らせる環境を知る機会に!

観察用に採集した水生生物は、一旦、板東南ふれあいセンターの研修室に持ち帰り、分類と布川氏による解説が行われました。お目当てのヤゴ(ギンヤンマ)は1匹とふるいませんでしたが、ザリガニやゲンゴロウ、ミズカマキリ、オケラといった生き物にも多数触れることができたようです。

運営ボランティアで参加していた桑名志さん(23歳・徳島大学大学院)は、「これからも機会があれば、子どもたちに自然のなかで生き物を観察し、知ることの楽しさを伝えたい」と、今回の環境学習イベントを振り返ります。

「トンボの調査&観察会」に参加されたみなさんは、手作りのビオトープを通して、さまざまな生物が生息できる環境とはなにか、またその大切さについて学ぶ絶好の機会となったようです。

また、完成は少し先になりますが、ビオトープにほど近い大麻町板東を流れる旧吉野川にコウノトリの餌場となる人工湿地の整備が計画されています。湿地上空を、コウノトリが悠々と舞う光景が今から楽しみです。

△報告会では、採集した生き物を分類。講師から解説が行われました。
△参加申込チラシ:コウノトリの巣作り体験ワークショップ

※「コウノトリの巣作り体験ワークショップ」を開催します。 とき:2019年12月15日/ところ:とくしま動物園北島建設の森(徳島市渋野町入道22-1)/参加は無料ですが、入園料は必要です。/詳しくはチラシをご参照ください。

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